新・日本紀行(35)鳥羽 「かんぽの宿」
かんぽの宿から望む鳥羽港(真珠島や水族館、フェリーが見えている)
国道42より鳥羽へ向かう、静かな湾・「池の浦」を過ぎるとほぼ並行してきたJR参宮線に、近鉄鳥羽線が加わって鳥羽駅へ向かう、参宮線はここが終着のようである。
尚、近鉄線はこの先、賢島まで向かっている。
鳥羽の海は、は穏やかな内海を成している。
と言いたいところだが、この地はすぐ前に坂手島、そして菅島、答志島と巨大な天然自然の防波堤を形造り、更に点々と小島が浮かんでいる湾なのである。
これらが深い入り江状の湾をなして静かな海面、優美な景観を見せている。
そして、昔から真珠の養殖が行はれているのは、御承知のとおりであり、直ぐの眼前にあでやかな「真珠島」が浮かんでいる。
真珠島は御木本幸吉が世界ではじめて真珠の養殖に成功した島として知られ、現在では観光施設として多くの観光客を集め人気を呼んでいる。
島内では、海女たちの実演や真珠博物館など見どころが多く、外国からも多くの見学客が訪れているという。
世界の真珠王・「御木本幸吉」
御木本幸吉は、20代の頃、真珠が高い値で取引されるのを知り、以来、真珠に取り付かれる。英虞湾で真珠母貝(アコヤ貝)の養殖を始め、さらに真珠養殖の知識を学ぶ。
幾多の苦難の末、明治中期、世界で初めて真珠の養殖に成功している。
本格的な事業に取り組むため英虞湾内に養殖所を開設し、その後、東京に「ミキモト真珠店」を開き、ミキモトパールの名を世界に知らしめた。
真珠の養殖とそのブランド化などで富を成した人物で、日本の「真珠王」と呼ばれている。
鳥羽の沿岸部は、静かな海の環境を利用した真珠養殖の筏や海で働く海女の姿など、自然景観に彩りを添えて、この公園の風景を代表する一つとなっている。
尚、伊勢と鳥羽一帯は、早くから国立公園に指定されている。
安楽島大橋を渡って、左方向の高台へ進むと「かんぽの宿・鳥羽」へようやくにして着いた。
既に辺りは暮れかかって、有暮れの鳥羽港を見下ろしながら天然温泉の「鳥羽 潮香の湯」へゆったり、のんびり浸かる。
部屋の調度品も品良く配置され、真新しい十畳間で一人休むには、チトもったいない気がしないでもない。
そして新鮮な海、旬の山の幸を戴く、これが気心を使った実に絶品で、喉越しのビールも冴え渡った。
3日ぶりの畳の感触も良く今日のまとめをして、後は寝湯と寝酒でオヤスミ。
次回は、「英虞湾」
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