google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本一周紀行: 新・日本紀行(9)伊豆松崎 「松崎の町並み」

2015年1月19日月曜日

新・日本紀行(9)伊豆松崎 「松崎の町並み」


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 新・日本紀行(9)伊豆松崎 「松崎の町並み」 







道の駅の「花時計」



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引き続き西伊豆・「松崎」について・・、

西日本周遊の第1日目で、しかもマイカー泊まりのためか、やや緊張気味で早朝4時半には目が覚めてしまった。 

ここは、松崎より少々内陸へ入った大沢温泉の「道の駅」であり、正確な名称は「花の三聖苑伊豆松崎」という。
明るくなった朝のしじま(静寂)中、公園に出て深呼吸を二つ、三つ、空は高曇りで雨の心配は全くなさそうだ。
新緑の小山に囲まれた園内は、今は盛りと多種多彩な花々が咲き競い、訪れる人々慰めてくれる。
その中でもパンジーやスミレ・・?で作られた巨大な花時計が目を引いた。


大きな花時計に立って様子を覗う。
白い長短の針の上を赤い極細の秒針が絶え間なく時を刻んでいる。 
特に、文字盤には数字といったものは無く、それでも凡その時間は読み取れる。 まだ五時半前である。 

眠気覚ましに道路へ出てゆったり散歩を楽しむ。
木々の緑が美しく何でも、ここの道の駅周辺の大沢地区は既に時期は過ぎたが桜の名所でもあり、松崎町は桜葉(桜葉漬で作られた桜餅が代表)の生産が日本一だという。 


園の前の道路から、時おりフルスピードで車が横切る。
そろそろ頭のほうも冴えてきたようだ。 
花いっぱいの公園としゃれた花時計をカメラに収めて、いざ出発とする。



松崎の町はまだ眠りの中にあるようだ、しかし、漁業関係者であろう、例の軽トラックが行き来している。 
西伊豆の松崎は温泉と観光と歴史の町だが、当然、漁業の町でもある。 
岩地・石部・雲見を中心とした水産漁獲は、宿泊・観光施設との連携によるところが大きいようだ。

特に駿河湾に生息するタカアシガニは西伊豆の特産品で、足をひろげると何と3メートルを超えるという世界最大のカニである。
今では、かなりの高級品らしいが一度は食してみたいもんである。



松崎には、一介の左官建築職人から絵心を加えた名人、名工となって名を残し、松崎の町並みを一新したという「入江長八」という人物がいる。

入江長八は、江戸末期、松崎に生まれ、12才で左官建築の弟子となり19才で江戸を出て左官の修行をつむが、同時に3年間、狩野派の絵も学び、江戸から明治にかけて活躍し左官の名工と言われた人物である。

左官とは、壁を塗る職人、壁塗りのことでその材料は「漆喰」といわれるものである。 
日本の木造建築の独特の塗壁材料で、消石灰に布のり・苦汁(にがり)などを加え、これに糸屑・粘土などを配合して練ったもので接着効果・施工性、亀裂防止のため“つなぎ”を高めたものである。 
現代風には、石膏・石灰・セメントなどをそのまま、または砂などをまぜて作ったモルタル漆喰をもいう。

代表的な建築物である城郭や土蔵など、伝統的建物に塗られた漆喰壁が広く知られているが、色粉を加えた色漆喰や材料に糊を使わない土佐漆喰など、その種類は多々ある。
漆喰は、勿論、鏝(コテ)で塗り上げるものであるが、「鏝絵」とは、左官職人が鏝を使い、漆喰をレリーフ状に盛り上げ、民家の戸袋や壁、母屋や土蔵の妻壁や持ち送りに絵柄を塗り出したもので鏝絵には家内安全、火災除け、不老長寿といった施主の願いを表現したものであるという。
入江長八は漆喰塗物に、更に装飾的、絵画的な要素を取り込んで芸術性を意識し高めたものといわれる。





松崎の町並みからチョッと南へ行った岩科地区にある「旧岩科学校」



松崎の町並みは、「なまこ壁通り」と言って江戸末期頃の建物が並び、火災や保温・防湿・防虫などに役立つと言われ、格子模様が歴史的な古い町並みと調和し、独特の雰囲気を醸し出している。
中でも代表的な建物で、「旧岩科学校」がある。 明治13年開校という洋風の建築物で、甲府の旧睦沢学校、信州松本の旧開智学校と並ぶ歴史をもち、国の重要文化財の指定されている。 特徴なのが社寺風建築と洋風建築を取り入れ、「なまこ壁」を十分に生かしたものである。

なまこ壁とは、土蔵などの漆喰を風雨から保護するため、平たい瓦を竹釘で打ちつけて並べ、瓦と瓦の間の目地を漆喰でなまこのような形に盛り上げた壁のことをいう。

江戸時代の初め、武家屋敷の長屋や長屋門の壁に使われたのが始まりだそうであり菱形、馬形、亀甲、七宝などの型がある。


次回は、「西伊豆・土肥







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